つまり、臀部から太腿に至る骨/関節/筋肉が何かしら痛みの原因になることによって、臀部の痛み/太腿の痛み/ふくらはぎの痛み/下肢部分の痺れや麻痺、さらに悪化すると足全体の感覚が鈍くなり、歩行自体に悪影響を及ぼしてしまう…そうした症状の総称を、坐骨神経痛と表現しているのです。
・単なる腰痛だった状態が、更に進んだ慢性的腰痛になった状態を指します。
・痛む部分は腰痛だけなく下肢へも広がり、しびれや麻痺を発症します。
上記に触れたように坐骨神経痛は、椎間板ヘルニア等々を含む腰痛全般/内科的疾患を原因とした様々な症状が含まれているのです。
さらに坐骨神経痛は腰から伸びている神経根が、骨/関節/筋肉を圧迫することによって発症する神経痛の一種だともいわれています。
特に腰から伸びている神経根は、非常に太く…しかも繊細です。
繊細故にちょっとした原因によって、坐骨神経痛を発症しやすいのです。
だから最も坐骨神経痛を発症しやすい人は、腰/下肢の冷え症を発症している人だといわれています。
(※これは、坐骨神経痛が冷え/湿気を好む傾向にあるからです。)
どちらにせよ坐骨神経痛を発症してしまうと日常生活はもちろんのこと、仕事などにも大きな影響(支障)をきたす可能性があることを覚えておかなければいけません。
また坐骨神経痛の治療において、けん引を行う病院(整形外科)もあると思いますが、その治療は筋肉を硬直させる可能性があるため、しないほうが得策だといえます。
カイロプラクティックが日本に紹介されたのが大正時代(1910年)、今から100年前のことです。そしてカイロプラクティックの一部を取り入れ、日本独自の治療方法を確立…それが整体です。
整体の特徴として…本来、人間の本能ともいえる身体の「自然治癒力」に着眼した施術方法を言います。つまり、身体に起こる不調・変調は外的要因ではなく、内的要因によって引き起こされるものだと考えているわけです。
字の如く、整体は「身体を整える」ことを意味します。身体全体の歪んでしまった骨格・筋肉・関節を整えることで、身体のバランスを改善させ回復させる…
また整体の治療方法は手技療法であるが故、後遺症・副作用といったものに悩まされることもありません。こうした身体バランスに主眼を置いた整体は、今まで様々な病状を回復・改善させてきました。「関節・筋肉のコリ」「筋肉の緊張による痛み」…そして、坐骨神経痛もその病状の1つです。
そして整体における坐骨神経痛の治療方法も、身体全体のバランスを整えることにあります。腰部~臀部の筋肉バランスを改善させなら、複雑に絡み合う骨と関節をほぐしていきます(病状の根本的原因を突き止める)。それに合わせて、身体全体のバランス力=「自然治癒力」を高め、確実に痛みから回復させます。
しかし整体は、骨・筋肉・関節の位置などを復元し、それに伴い「自然治癒力」を高めさせながら痛みを取り除く治療方法です。今までと同じような生活習慣を続けていれば、何の効力も発揮することができません。つまり、整体は施術しながら生活習慣・日常生活も改善することを必要としているわけです。もちろん、1回行けば治るものでもありません。少なくとも4~5回通えば、坐骨神経痛という厄介な痛みから解放されます。そういう意味において、整体は痛めた身体を含め、歪んだ生活習慣も回復させるものだと言えます。